「おい・・・・・・待てってば!」

小柄な青い髪をした少女の後を、腰に酒瓶を吊るした
大きな男がついて歩く。
と呼ばれた少女は酒瓶を吊るした男、リュウに追いつかれぬように
長い廊下を早足で歩いていく。


−桃源郷−


・・・いい加減機嫌直せって。」

頭を掻きながら早足のに呼びかけるリュウ。
するとは立ち止まり、リュウのほうに振り返ると睨みつけて叫んだ。

「煩いわね!今から死ぬかも知れないときに、
恋人に会いに来ないような男なんて知らないんだから!」

そのまま身を翻し、リュウを置き去りに近くの扉の中へと消えた。

事の発端は二月ほど前。
竜王が殺され、海人界へ七世界の英雄たちで攻め込むことが決まったときのこと。
リュウは一度竜人界に戻ってきたにもかかわらず、決心が揺らぐからという理由で
恋人のに顔を見せずに海人界へと旅立った。
そのことがの逆鱗に触れ、いまだに口をきいてもらえないでいる。

「まったく・・・強情な女だな・・・」

頭をガシガシと掻きながら、どうするべきか考え込む。
当のは、道場で修業に打ち込んでいた。
近くには親友の聖凛がいる。

「ねぇ・・・いい加減許してあげたら?リュウ様が可哀想なんだけど。」

「・・・」

無言で拳を振るう

「あんたのことだから、引っ込みがつかなくなってるだけでしょ?」

呆れたように聖凛は立ち上がり、汗を流すを眺める。
大きな溜息をつくと、道場を後にしようと扉に向かう。

「いい加減素直になりなよ、。」

そういうと、聖凛は静かに道場から出て行った。

「ふん・・・」

苦虫を噛み潰したような顔をして修行を続ける。そこへリュウが入ってきた。

「・・・何?」

は手を止めて睨みつける。

「んな怖い顔しなくてもいいだろうが。」

リュウは睨みつけるに苦笑いを返す。は視線を逸らした。

「悪かった。お前をほったらかして戦いに行った事は謝る。けどな・・・」

大きな音がリュウの声を遮った。が道場の壁を殴りつけていた。

「いつもそこで言い訳しようとする。それが許せないんだってどうして気付かないの?!」

がリュウに向かって叫ぶ。だが、今回はリュウも退かない。

「お前だって俺の話を真面目に聞こうとしないだろう?!黙ってきけや!」

その言葉に言い返せない

「俺が黙って行ったのはなぁ、お前の顔を見れば死ぬのが怖くなるからだよ。」

「どういうこと?」

は、不信そうな瞳をリュウへと向ける。


後編


リュウの夢です。大好きなんですよ!!リュウが!!
キャラ的に最高です。旦那にするならリュウみたいな人がいいなぁ・・・
恋人ならクラーケンだけど(おい)。

でもでも、アーミンキャラで嫌いなキャラはいないです。
オカマもナルシストも、皆愛しいですわ・・・(爆)。