・・・なんで、俺はパンツ一枚で寝てるんだ・・・
そして、どうして隣には1年先輩の先生が・・・
は、裸で寝てるんだろう・・・

もしかして俺は、とんでもないことをやらかしてしまったんじゃないだろうか・・・(汗)



−泥酔状態による記憶喪失−



落ち着け、落ち着くんだ久孝!
まず、昨日のことを思い出してみるんだ。
俺と岩城と、あと2人・・・先生と、もう一人1年先輩の先生と一緒に飲みに行って・・・あぁ、だいぶ飲んだなぁ・・・って、そんなことじゃなくって!!その後だよ、その後!!

ん〜・・・えーっと・・・やばい、思い出せない・・・

「うーん・・・」

?!あぁ、寝返り打っただけか・・・って、その角度はヤバイ、谷間がモロ見えです、先生!!
まだ朝方3時か・・・普段あれだけ飲めば、二日酔いになるはずなのに・・・きっと、テンパっててそんなこともすっ飛んでるような気がする・・・。

「ん・・・鞍智先生?」

「あ、お、おはようございます・・・先生・・・」

ヤバイ、目を覚ましてしまった・・・。これは、素直に昨日の夜に何があったか聞いて、謝るしかないだろう・・・。いくらなんでも酔った勢いでなんて失礼極まりないから・・・

「あ、あの、俺たち、何でこんなとこに・・・?」

「・・・覚えてないんですか?」

あぁ、そんな怪訝そうな顔を向けないでくれ!罪悪感でおかしくなってしまいそうだ!!

「まぁ、そんなことだろうと思ってましたけど。すっごい酔ってたし。」

「あの、その・・・一線越えちゃった・・・んでしょうか?」

「すっごい激しかったです♪」

あぁぁぁぁぁ!先生のその小悪魔的な笑顔は普段なら可愛いと思うんだけど、今では本当の悪魔に見えます!ごめんなさい、先生!

「すいません・・・無理やり・・・」

「?無理やりなんてしてませんよ?同意の上ですもん。ていうか鞍智先生、酔うと自分の気持ち素直に曝け出すんですねぇ。意外でしたけど嬉しかったですよ?」

あぁ、そんな笑顔で小首を傾げられると自分の息子が元気になってしまいそうです・・・。勘弁してください、先生・・・。

「俺、何か言ってました?」

「ものすごい勢いで『俺はズーッとのことを可愛いと思ってたんだ!お前が好きだー!』って飲み屋で叫んでました。」

・・・それ、俺のことなのか?本当に??あぁ、恥ずかしい・・・もう二度とあの飲み屋にはいけないな・・・ていうか、何どさくさに紛れて告白してるんだよ、自分。しかも、すでに『』って呼び捨てにしたのか、俺・・・。

「すいません、年上の先輩を呼び捨てにするなんて・・・」

おい、謝るべきはそこじゃないだろう?!頭の中は冷静なのに、何で口が言うことを聞かないんだ?!

「あぁ、やっぱ知りませんでした?私、アメリカの大学でてるから、飛び級で獣医の資格とったので、鞍智先生より年下ですよ?」

へー、そうなんだ、すごいな、先生・・・って、感心してる場合じゃない!

「あの、もう二度とこんなことないようにするので・・・酔った女性を記憶が飛んでる状態で抱くなんてことはもう・・・」

・・・え?何で・・・そこで先生は悲しそうな顔をするんだ?俺、何か悪いこと言ったかな・・・

「・・・鞍智先生・・・私のこと抱いたこと、後悔してるんですか?私は・・・嬉しかったのに。」

「・・・」

「私、鞍智先生のこと好きだったんですよ?酔っててもかまわないと思ったから抱かれたんです。先生が酔っていたとはいえ、告白してくれて嬉しかった。だから身を委ねたんです。それに鞍智先生優しいから、きっと私が抵抗すればしなかったと思います。」

そんな上目遣いで見上げないでくれ・・・。
そうか・・・俺は、先生のことが好きだったから、無理に抱いて嫌われたと思い込んでたんだ・・・。本当に両想いなら・・・これは帳消しにされてもいい事実なんじゃないのか?

「それに、私シラフでしたもん。」

「え?確かウーロンハイ・・・」

「あぁ、あれ、私が飲まないときっと鞍智先生も岩城先生も気を遣うと思って。ウーロンハイじゃなくてウーロン茶です。」

・・・あんまり可愛い顔されると、本気で我慢がきかなくなりそうだ・・・

「ねぇ、鞍智先生?あの飲み屋で叫んだことって・・・事実なんですか?」

・・・事実だよ。本当はどうしようもないくらいに先生が好きなんだ。だから俺は先生を傷つけてしまったと思って・・・先生が許してくれるなら、俺は何だってするのに・・・

「事実です。俺は・・・先生が好きです。」

「よかった・・・酔った勢いの告白だったらどうしようかと思ってた・・・」

・・・そんなに・・・緊張していたのか?平気な振りして虚勢を張って・・・本当は性欲処理に使われただけなんじゃないかって・・・不安だったんだ・・・。じゃなかったら、涙なんて・・・見せないよな?そんな泣き笑いの顔見せられたら・・・

「・・・元気になってきましたね?もう一回します?」

「う・・・///」

目を潤ませたままにやりと笑うその口元・・・。俺はいつまでこの小悪魔的笑顔に振り回されることになるんだろう・・・。まぁ、願わくば一生・・・かな。



めっずらしい、下ネタ夢(笑)!
鞍智先生は恋愛に関しては
ヘタレだと思います。
そして、お酒が弱くてすぐに記憶が飛ぶ!!
っていうのが月舘的鞍智先生想像図。
こんなはっちゃけたヒロイン、どすか?