4人で楽しくお茶を済ませ、茶器や器を片付けるために
キッチンで流しに立つ。そこへリキッドがやって来た。
「なぁ・・・お前、この島に一人暮らしで寂しくねぇか?」
「どうしたんですか、急に。心細いことはあるけど・・・」
流しで洗い物をしながらは答えた。
一瞬の沈黙の後リキッドが放った言葉。
「俺と付き合わねぇか?」
愛の告白。しかしは・・・
「?構いませんよ。で、どこに付き合えばいいんですか?」
と素で答えた。
「はぁ?!」
その会話を立ち聞きしていた兄2人が爆笑したのは言うまでもない。
「見事に玉砕したなぁ、リキッド!」
「っせーな!」
乱世とリキッドが話をしている隙を狙って、今度は忍がに近づいた。
「・・・話がある。」
「なんですか?」
洗い物を済ませ、布巾で食器を拭きながらは答えた。
「の料理はすごく美味しいよ・・・。の作る料理を
毎日食べたいんだ・・・・ダメかな?」
意を決してに放った忍の精一杯の愛の告白。しかし・・・
「褒めてくれてありがとうございます。気が向いたらいつでも食べに来てくださいね♪」
「・・・」
何も言えなくなった忍はリビングに戻り兄弟の前で手首を切ろうとする。
「やめろ忍ー!!」
「の家で手首切るなよ、忍兄ちゃん!!」
慌てて止めに入る2人。危機一髪で最悪の事態は免れた。
「お前ら、の性格理解してねぇな。悪ぃけど、は俺が貰うぜ。」
そう言い放ったのは、乱世。ニヤッと笑うと、食器を片付けているに近づく。
「おい、。ちょっとこっち向け。話がある。」
「はい?」
乱世の言葉に振り返った。
その様子を見ていた忍とリキッドは思わず、
「あー!!」
と声を揃えて叫んだ。二人の目の前には、キスをしていると乱世の姿があった。
辺りの空気が凍りつく。
リキッドと忍は開いた口が塞がらない。
そんな2人を気にも留めず、の唇から自分の唇を離し、話を進める乱世。
「お前のことが好きなんだ。俺の女になれ。損はさせないぜ?」
あまりの驚きにしばらく声が出せず呆然とする。
しかし、やっと意味を理解したのか、顔を真っ赤にして小さく頷いた。
「な、本当にいいのか?!」
「そうだよ、俺だってのこと・・・」
「おっと、そこまでだぜ。こいつは今から俺の女だからな。」
を後ろから抱きしめる乱世。
こうしてリキッドと忍の2人は、を諦めざるを得ない状況を作られてしまったのだった。
終わりました。いやはや、やっぱり長い・・・
セリフが多いからだと思うんですけど。
私の書き方って、セリフを書くとき上下スペースを入れるので、
どうしても長くなりがちなんですよね・・・。